FRPコンポーズパイプは、
鉄道橋梁、鉄塔、電波塔、化学プラント、
一般建築物等の工事に新時代の
足場材として活躍の場を広げています。
従来から鉄道橋の塗装工事では足場材として、感電防止の観点からも木材丸太が使われてきましたが、耐久性や環境への配慮からこれに代わる材料が望まれてきました。
当社では非電導、高強度、軽量なFRP製の足場材の開発を宇部エクシモ(株)と共同で進め、様々な現場試験を実施して、1993年よりFRPコンポーズパイプを実用化しております。
※「コンポーズ」は、宇部エクシモ(株)の登録商標です
軽くて強いハイテク素材FRPを
先進の技術で特殊樹脂接着3層構造にした
コンポーズパイプ
01
強度・耐久性
・腐食の心配が皆無
・きわめて軽量
・丈夫で長持ち
・安全で作業性がいい
02
絶縁性能
・電気を通さない(電気絶縁)
・電気火花が発生しない
03
電波透過性能
・電波や磁力を透過する
・騒音の心配がない
品質保証
FRPコンポーズパイプの安全性は
(一社)仮設工業会にて承認済みです。
FRPコンポーズパイプの絶縁性は
地方独立行政法人東京都立産業技術研
究センターの試験で確認済みです。
(一社)仮設工業会承認証
東京都立産業技術研究センター絶縁性試験成績証明書
FRPパイプの寸法、諸元
項目 | 単位 | φ49.2 | □60 |
---|---|---|---|
外径 | ㎜ | 49.2 | 60.0 |
内径 | ㎜ | 35.5 | 50.0 |
単位重量 | kg/m(N/m) | 1.55(15.2) | 1.85(18.1) |
断面積(A) | ㎟ | 911 | 1,172 |
断面係数(Z) | ㎣ | 8,520 | 19,900 |
断面二次半径(i) | ㎜ | 15.2 | 22.6 |
断面二次モーメント(I) | ㎜4 | 210,000 | 597,000 |
弾性係数(E) | N/㎟ | 30,300 | 22,500 |
曲げ剛性(EI) | N・㎟ | 6.36×109 | 1.34×1010 |
許容曲げ応力度(fb)※1 | N/㎟ | 158 | 77.3 |
許容せん断応力度(fs)※2 | N/㎟ | 10.8 | 8.6 |
※1 スパン180cmも中央集中荷重による3点曲げ試験結果
※2 せん断スパン20cmの4点曲げ試験結果。せん断応力度の算出は、f(せん断応力度)=S(せん断力)/A(全断面積)とする。
※3 パイプ中央に集中荷重がかかる場合
※4 パイプ中央に1,050Nの集中荷重がかかる場合
電波や磁力を透過するため、東京タワーの足場材にも使用されています。
鉄道の橋梁の営業線近接工事(電化区間)では、FRPコンポーズパイプが多く使用されています。
軽量なFRPコンポーズパイプは作業効率がよく送電線の足場材に使用されています。
許容圧縮圧力度、許容引張応力度が示されていないのはなぜか?
当社では許容圧縮応力度については、長柱としての座屈耐力から許容圧縮力(許容座屈力)を定めています。一方、引張耐力についてはパイプ部材としての試験を行っておらず、許容引張応力度も定めておりません。一般的な吊り足場ではFRPパイプが引張応力を受けるのは「やらず(ふれ止め)」などですが、この場合は圧縮応力度が部材断面設定に支配的になり、引張応力度で部材断面が決定されることはないためです。当社のFRPパイプの許容圧縮力(許容座屈力)の算定は、以下のとおりとしています。
Pka = π2EI ℓ2ν
ここに、
Pka:オイラーの式をもとに算出した許容座屈力(N/本)
(但し細長比(座屈長/断面二次半径)が100以上の場合に適用する。
細長比が100以下の場合は、100の場合の許容座屈力を準用する。)
π:円周率
EI:曲げ剛性(N・㎟)
ℓ:座屈長(mm)
ν:安全率=2.85(FRPパイプに適用する安全率)
安全率の値の根拠は?
FRP工場設計便覧(社団法人強化プラスチック協会)を参考として、
曲げ及びせん断破壊に対して2.85という値を活用しております。
金属製のクランプやジョイントから通電する可能性はあるか?
FRPが導電性でないため、通電の可能性はありません。
FRPパイプが現場では長すぎるため、その場で切断加工しても問題ないか?
独自の補修を行った場合はFRPの強度低下を引き起こす可能性がありますのでご注意ください。当社では強度低下が起こらないよう、次のように補修をしています。
1. 切断:電動工具2mm刃鉄用を用いて部材と垂直に切断
2. 密栓:当社販売品のキャップを用いて密栓
3. 接着:溶剤がアクリル系樹脂のものを使用。推奨はコニシボンドVP2000
リースについてはレンタル取扱会社にお問い合わせください。
三鋼仮設有限会社
静岡県富士市南松野2242
TEL:0545-56-1212
FAX:0545-56-1213
株式会社杉孝
営業本部
神奈川県横浜市神奈川区金港町1-7
横浜ダイヤビルディング14F
TEL:050-3539-4079
FAX:045-444-0811
日建リース工業株式会社
東京支店 橋梁事業部
東京都千代田区猿楽町2-7-8
住友水道橋ビル5F
TEL:03-6739-7222
FAX:03-3295-9120