JR 肥薩線 鎌瀬~瀬戸石間、球磨川第一橋りょう(ディックガーター3 連1~3G・曲弦トラス2 連4~5G)の5 連の内、4 連目(曲弦トラス4G)トラス支間L=62.7m の塗装工事を行いました。コロナ禍の状況下で、足場資材の搬入・搬出には軽便トロを使用し(約150m の移動距離)、狭隘箇所のケレンに苦労しながら妥協することなく工事を進め、無事にしゅん工することができました。
熊本県内最大の川で最上川、富士川と並ぶ日本三大急流の一つの球磨川に1908 年(明治41 年)に完成したこの橋梁は、「トランケート式」と呼ばれるピン接合方法のトラス橋で、「球磨川第二橋りょう」と共に全国に二つしか残ってないと云われています。
石積みの橋脚と赤茶色の鉄道橋で、美しい球磨川の風景になじむ色とフォルムは、鉄道ファンのみならず優れた被写体としても、多くのカメラマンを魅了してきました。しかしながら、メディア等の報道でご存じのとおり、2020 年7 月4 日の大雨で流されてしまいました。とても残念で言葉がありません。早期に復旧出来る事を祈ります。