名古屋営業所管内の東海道本線は、愛知県の豊橋駅から滋賀県の米原駅までの区間を1886年から走る路線となり、その中でも濃尾平野を流れる長大橋りょうに木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川があります。岐阜県岐阜市と瑞穂市を結ぶ長良川橋りょうは、1887年に完成しました。全長約460mあり、1-3、9連目はポニートラス、4-8は単線曲弦プラットトラス、10連目は上路プレートガーダーの10連の造りとなっています。
東海エリアの東海道本線は在来線の中でも走る列車本数が最多です。夜間は貨物列車が走り、昼間でも最長10分と非常に厳しい運転時間帯で列車を通しながらの施工でした。下部吊足場ではSKパネル、側面はブラケット足場の施工をしました。曲弦トラスは上部にも吊足場が必要でした。
列車本数が多く、また高所作業である現場環境であり、緊張感をもって施工しました。計画段階で工事計画をしっかり検討することでリスク低減を図り、残留リスクは日々点呼時のKYで摘み取る事により、安全最優先で施工しました。
厳しい作業環境の中でも、確実な安全を常に意識した施工を行うと同時に、足場と塗装の技術力を発注者に認めて頂き、竣工時にお褒めの言葉を頂きました。